農機メーカーのフロントローダー塗装の90%自動化

あるフランスの会社は数十年にわたり、農家の日々の作業を楽にしてきました。例えばトラクターに付く革新的かつ信頼性の高いフロントローダーです。

2022年まで、フロントローダーのスイングアームとバケツのプライマーはディップコートでした。複雑な形状のパーツは手吹きの粉体塗装で塗ったあと、オープンで硬化していました。この生産プロセスには根本的な欠点がありました。作業者の経験によりますが、手作業の割合が高いと、塗装の品質にばらつきが生じ、生産速度が著しく低下する可能性があります。さらに、ディップコートはVOCを発生させます。これは人体にも環境にも害を及ぼします。

高度な自動化を備えた粉体塗装

顧客の挑戦

メーカーはこうしたデメリットは認識していました。競争力を高め、市場で主導的地位を占め続けるため、行動に移すことを決断しました。

次のような要件が定められました。:

  • ROI目標を達成するための85%の自動化率
  • VOC排出無しのパーツ塗装
  • 手戻りの削減
  • 生産能力の向上
  • 塗料の効率的な使用

ソリューション

以下の理由によりワグナーのソリューションが採用されました。:

  • 競合他社は提示することが出来なかった革新的ソリューションによる説得力のあるラボテスト
  • ROI目標の要件を上回る自動化度90%
  • 農機や建機業界における信頼できる導入事例

ワグナーによって計画、導入した塗装システムは生産効率性を飛躍的に向上させました。ディップコートとマニュアルの粉体塗装の代わりに、自動粉体塗装でこの2つのステップを同時に行えるようになりました。

3D塗装のおかげで、パーツが塗装ブースに入る際に複雑な形状をスキャンすることができます。これにより、パウダーガンが複雑な形状に自動的に適応するようガンを制御できます。結果、最小限の粉体量で広範囲をカバーし、システムの利用率を最適化することができます。S-Cubeブースがプライマーと塗装の両ステップ用に導入されました。自動化を最大限にし、特に大型で複雑な形状の被塗物に理想的な設計となっています。

SuperCenter EVO powder centerは高度に自動化された迅速な色替えを保証します。パウダーセンターの最新世代では、粉体消費量を始めとする幅広い生産データを記録し、継続的に最適化することができる。

その後

ワグナーの新しい塗装システムが下記をもたらしました:

  • ROI目標を上回る自動化90%
  • 手作業の80%削減
  • 生産能力が40%以上向上
  • 人体・環境に害のあるVOCを出さないプライマー
  • 塗料消費量の大幅な改善
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Component for agricultural machinery during the coating process

塗装中の農機コンポーネント

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高度に自動化された迅速な色替えを可能にするSuperCenter EVO

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